骨盤を歪ませないために気をつけること
骨盤は、上半身と下半身とをつないでいる要の部分であり、常に負担を支えるという役割を担っています。さらに、内臓や生殖器も内部に存在しており、これを保護する役目も果たしています。このために、骨盤に歪みが生じた場合は、全身の不調につながってしまいます。しかし、周囲には筋肉と靭帯だけしか存在していないので、不安定な構造です。
骨盤の歪みを回避するためには、立ち方や座り方、寝方等の日常の姿勢に注意する事が必要です。特に、重い物を片方で持つような生活を送っている場合は、歪みが生じやすくなります。出来るだけ交互に持つという工夫が求められます。また、足を組む座り方をしている場合も同様であり、組まない様にするか左右交互に組む等を行わなくてはなりません。
骨盤に歪みが生じた場合は、均等に負担を支える事が出来なくなります。偏った部分に大きな負担がかかるので、痛みや不調が生じやすくなります。また、筋肉を使用する部分と使用しない部分とが生じるので、スタイルも崩れてしまいます。そして、ますます日常の姿勢が悪化する事になります。
この様な状態になると立ち方等を工夫しただけでは、骨盤を正常な状態に回復させる事は難しくなります。そこで、おすすめなのが、簡単な骨盤矯正です。仰向けに寝た状態で片方の足を曲げて、反対側に倒すという事を左右交互に行います。これは、身体のバランスを整える手技療法である整体の施術を簡略化したものであり、歪みを改善する効果を期待できます。
身体が硬い人や腰に故障を抱えている人の場合は、仰向けに寝た状態で腰のみを真上に上げるという方法がおすすめです。この方法であれば、寝る前等にも気軽に行う事が出来ます。無理をしない事が重要なポイントであり、整えるために行った体操で故障しては何もなりません。
自分の骨盤が正常な状態にあるのかを把握するためには、目をつむった状態で片足で立つという方法が有効です。10秒以上立っていられなかった場合は、歪みが生じている可能性が高いと考えられます。また、この方法を定期的に行う事により、改善の度合いを測る目安ともなります。正常な状態に回復する事により、ぐらつく事なく10秒以上たっていられるようになります。
骨盤の状態が改善されると負担を全身でバランスよく支える事が出来るので、筋肉を効率よく使用するようになり、代謝も促進されます。姿勢が良くなる等の見た目にもメリットが期待できる上に、健康状態が良化します。