傷口が塞がるまで休養を優先しよう
近年子宮を直接切断して赤ちゃんを取り出す帝王切開で出産する方が増えています。
帝王切開での出産後、体重が増えてしまってダイエットしたいと思う人はとても多いはずです。
しかし、帝王切開は普通分娩での出産に比べてさらに身体の状態を注意深く見守ってからダイエットを始める必要があります。
帝王切開はお腹を切っているわけですし、子宮まで切っていることになります。当然、傷口が塞がるまでは安静にしておく必要があるのです。また傷口が治るまではお腹にも力が入らないので、無理に動かすことは避けなければいけません。
普通分娩ですら産後1ヶ月〜1ヶ月半は体調回復を優先させたほうがよいといわれています。帝王切開の場合は加えて傷口が塞がるまでは安静にしなければいけませんので、2ヶ月前後は休養を優先させましょう。
帝王切開で出産をすると、出産直後は傷口の痛みなどで生活に支障がでることも多々あります。この痛みがなくなる時期も個人差がありますので、2ヶ月前後が経っても痛みが消えないようならさらに休養時間を取る必要があります。
帝王切開後は傷口への負担を意識する
産後2か月前後が経ちお腹の痛みも消えたらいよいよ産後ダイエット開始です。
酵素ドリンクによるダイエット等は普通分娩と同様の方法でかまいませんが骨盤ベルトやガードルを着用する場合、お腹への負担を意識しなければいけません。
ニッパー式のお腹を締め付ける補正下着は締め付けが強すぎると傷口に悪影響を与える恐れがあるので、お腹ではなく骨盤を締めるタイプのものや、締め付けを調整できるもので1サイズ大きくする等の調整が必要となります。
帝王切開後の運動も普通分娩以上に気を使いましょう。
エクササイズも腹筋への負担が多いものは避けるべきですし、激しい運動は厳禁です。始めは軽い体操から長い時間をかけて序々にストレッチなどを初めていきましょう。帝王切開後の産後ダイエットでは産褥体操が身体への負担がすくなくおすすめです。
また、帝王切開後は傷口の経過も見守る必要があります。
人によっては何もしなくても傷口がほとんど目立たなくなる方もいますが、赤みが取れるまでの1年程度かかる方もいます。ケロイドになる方もおり、かゆみ等が気になるになるようであれば皮膚科へ行くのも手です。
もちろん痛みが出てきたら傷口への負担のかかるダイエットは中止し休養をします。あくまで自分の身体を第一に考えて行動していくことが大切です。