高齢出産後は長い時間をかけてゆっくりと痩せていこう
出産は人生の大イベントで妊娠から出産、育児と体力も気力も大変消耗をします。特に出産をすると20代の女性でさえ体力を消耗します。さらにそれが35歳以上の高齢出産となると、体力的にも精神的にも大きな負荷がかかってしまいます。流産、先天異常、妊娠高血圧症候群などのリスクは若い時の出産に比べて高くなりますし、帝王切開での出産となる可能性も高くなってきます。
そして美容や体型に気遣う女性は、無事に赤ちゃんを出産できたら妊娠中に増えた体重を戻そうとダイエットをする人が大変多いのです。
高齢出産での産後ダイエットで気をつけなければいけないのは、常に自分の身体の調子と向き合い、過度なダイエットは絶対に避けることです。
35歳を過ぎると20代の頃に比べて基礎代謝が落ち、脂肪が燃焼しにくくなります。よってなかなかダイエットが進まずにイライラして無理なダイエットに走りがちです。しかし身体を壊してしまっては元も子もありません。
高齢出産の場合、若い人に比べて2倍〜3倍の期間をかけ、ゆっくり痩せていくぐらいの余裕をもってダイエットにとりくむのが精神的にも安定します。若い人の場合でも産後ダイエットは6ヶ月程度をかけて痩せていくのが望ましいとされています。高齢出産の場合は1年〜1年半をかけてゆっくりと元の体型に戻していくことを目指しましょう。
高齢出産後に気をつけるべきことは多い!
高齢出産時はしっかりとした体調管理が求められます。
1日3食の食事は手を抜いてはいけません。高齢になればなるほど体内の消化酵素や代謝酵素が減少し、栄養を身体に吸収する力は弱まります。赤ちゃんに母乳をあげて健康に育ってもらうためにもしっかり栄養バランスのとれた食事をしましょう。
高齢出産は妊娠中に骨盤の緩みも起きやすくなります。
骨盤が緩んだまま放置していると腰痛や内臓下垂、脂肪がつきやすくなるなど今後の体型や体調にも不安が出てくることになるので、骨盤を正しく戻すことはダイエットのためだけでなくても大切なことです。
身体の調子が回復していれば、ヨガや骨盤体操で骨盤を正しい位置に戻すようなことをしてみるのもよいでしょう。お金をかけずに自宅でもできる方法もあり、情報はたくさん出ているのでそれを参考にして、赤ちゃんが寝ている間などに行うとよいでしょう。
また年を重ねて体力が落ちてきている中での育児となるので、体力の消耗にも注意が必要です。
体力を消耗すると病気にもかかりやすくなります。子供は感染症にかかりやすいのですが、お母さんまで体力がないとすぐに感染症が移ってしまい、一緒に寝込んでしまうことにもなる可能性があります。
このように高齢出産後は普通に育児をするだけでも数々の注意点があります。ここに過剰なダイエットが加わると身体に悪影響を及ぼすだろうことは容易に想像できます。
高齢出産後はダイエットを無理に意識せずに、体調管理をしっかりした上でできれば痩せる、ぐらいの感覚が良いのです。