酵素は人間にとってなくてはならないもの

酵素は食べ物の消化、新陳代謝の改善、血液の循環を助けるなど人間や動物などにとって生きていく上でとても重要なものです。

人間が1日に作ることの出来る酵素の量は決まっているといわれています。よって、好きなときにたくさん使えたり、体内に大量にストックしておくということはできないのです。酵素は毎日定期的に摂取していくことが大切になってきます。

人間の体内から酵素が不足するにはいくつかの要因があります。酵素は生命活動を維持するためには必要不可欠であり、酵素が不足することによって身体にさまざまな不調が出てきます。体内の酵素が不足しないよう、酵素不足の原因を知ってあらかじめ予防しましょう。

体内の酵素が不足する原因とは

・喫煙
近年タバコの値上げや喫煙スペースの減少、禁煙ブームなどもあって喫煙者の数は減少傾向にありますが、喫煙は百害あって一利なしといわれているように身体には決して良くはありません。喫煙が原因で肺がん、生活習慣病にかかる方も未だに多いです。そして喫煙は酵素不足を引き起こす原因でもあるのです。

タバコにはニコチン、タールといった有害物質が含まれており、それらの有害物質を除去するために酵素が使用されます。よってタバコを吸わない人に比べて余計に酵素が使われてしまうのです。

・インスタント食品や外食などを中心とする食生活
料理の時間があまりとれない、手軽に食べられるなどの理由で、カップラーメンなどのインスタント食品、ファストフードなどの外食が中心の食生活になると酵素が不足する原因となります。

酵素は熱に弱いため、酵素が耐えられる温度は50℃〜70℃といわれています。インスタント食品やファストフードは加熱してあるものが多く、加熱した食べ物に酵素は含まれていません。冷凍食品なども加熱して食べるので酵素は含まれていません。生野菜のサラダや果物などを積極的に食べることによって体外から酵素を補給できるのです。

・食べ過ぎ
食べ過ぎも体内の酵素を減らす原因です。

人間の体内酵素は消化酵素と代謝酵素があり、身体の1日の酵素生成量は決まっているので消化酵素を沢山使った分、代謝酵素が減少します。食べ過ぎた分、消化酵素の使用量が増え、その分代謝酵素に回せる分が減ってしまうので、代謝が悪化して余計な脂肪が蓄積してしまいます。

・アルコール
アルコールも酵素不足の原因です。

体内に摂取したアルコールは体内のアセトアルデヒドという酵素によって分解されます。よってアルコールを飲む人は飲まない人に比べて余計な酵素を使うことになります。

ただしお酒が好きな人にとっては、アルコールを摂取することによってストレスを解消しているという方もいるでしょから、自分で決めた適正量を守って摂取すると良いでしょう。

・睡眠不足
睡眠不足は要注意です。酵素は睡眠中に作られますので十分な睡眠を取る必要があります。

寝不足の次の日に食欲の低下や胃もたれが発生しやすいのは本来睡眠によって蓄えるべき消化酵素が不足することによって起こります。人の身体の新陳代謝は睡眠中にもっとも活発となるため、睡眠不足は肌荒れ、便秘の原因にもなります。

このように睡眠不足はさまざまな面で身体の健康状態を悪化させるので、しっかりとした睡眠をとるようにしましょう。

・加齢
どのような生物も加齢には勝てません。

人の身体は年をとればとる程、1日に生成される酵素の量が減っていきます。加齢自体は防ぎようがないので生成量が減る分は外部から補給してやらなければいけません。酵素は食物からの摂取が可能なので、年を重ねるごとに意識して摂取していかなければいけません。

・ストレス
酵素は脳でも酵素が使われており、脳がストレスを感じると、嫌なこと等を悶々と考えこんでしまったりして常に脳が働いている状態になります。そうすると、悩んでいる間中酵素が使われ続け減っていってしまいます。

現代はストレスが蓄積しやすい社会ですので定期的なストレス発散によってストレスを蓄積しないことが大切です。

このように、酵素が不足する原因はさまざまです。

現代社会において、酵素はもはや意識して摂取しないといけません。タバコ、お酒を控える、睡眠をしっかりとる、意識的に野菜、果物、発酵食品などを食べるなど、日常生活で少しでも酵素を摂取できるようにライフスタイルを見直すことが大切です。