運動不足によってカロリーが消費されない
産後太りの原因の一つに妊娠中や出産後の運動不足があります。
妊娠中はお腹の中に赤ちゃんがいるため激しい運動はできません。ウォーキング等はできなくはありませんが、つわりや貧血、おなかの痛み、便秘など様々な症状がおきやすい妊娠中に続けられる人はなかなかいないのではないでしょうか。
また出産をしてからは、いつでも小さな赤ちゃんのお世話に追われてしまいます。慣れない育児や、深夜の授乳、夜泣きの対応等やることが沢山あるためどうしても自分だけで運動することが難しくなります。
運動不足によって摂取したカロリーを消費できないため太りやすくなってしまいます。
骨盤が開いてしまうことによるの新陳代謝の低下
妊娠や、出産をするときには、女性は骨盤が開きます。とくに出産をするときには直径10センチもある赤ちゃんのあたまが骨盤をすりぬけるため、骨盤は大きく開いてしまいます。
開いた骨盤は元に戻ろうとしますが、骨盤を戻すための筋肉が不足していたり、元々あった骨盤の歪みなどがあったりすると、骨盤が元に戻らなくなってしまいます。
開いたままの状態が続くと、血流やリンパ液の流れが悪くなり、新陳代謝がおちます。リンパの流れが悪くなることは、むくみや冷え性にもつながります。また、開いたところに内臓が垂れ下がるため、見た目にもぽっこりとおなかが出て太っているように見えてしまいます。
家にいることでついつい間食をとってしまう
産後は赤ちゃんの世話をするために家にいることが多くなるため間食が増えてしまいがちです。
仕事をしていたり、他にやることがある場合には、間食をすることもあまりありませんが、赤ちゃんを育てているときには、家でじっとしていることが多く、ついおかしなどに手が伸びてしまいます。
スナック菓子や洋菓子など、糖分や油分が多いものはカロリーも多いために、どうしても脂肪として蓄積されやすくなります。
ホルモンバランスの乱れで脂肪がつきやすくなる
女性のホルモンバランスは、生理中や妊娠中、出産後などの状態によって変化します。
妊娠中には、おなかにいる赤ちゃんを守るため、自然とお腹周りや腰まわりに脂肪がつきやすくなります。しかし、産後であってもホルモンバランスが妊娠前にもどるまでは、このように脂肪を蓄積しやすい身体が続くのです。
さらに、育児のストレスもホルモンバランスの乱れの元となります。女性はホルモンバランスが乱れた時に急に太ってしまうことがあるのです。
断乳後も妊娠中や授乳中と同じ食生活を続けてしまう
妊娠中はお腹の中の赤ちゃんへ栄養をしっかり与えるために、そして授乳中は赤ちゃんへの栄養源である母乳にしっかり栄養を含ませるために、お母さんはとてもお腹が空きやすくなります。母乳にはなんと1日に800から900カロリーのエネルギーが含まれているのです。
しかし断乳や卒乳をして、おっぱいをあげるのをやめたあとでも、授乳中と同じような食生活や間食をおこなっていると、授乳して消費されていたカロリーが脂肪として蓄積してしまうために太りやすくなるのです。