出産直後は身体にダメージが残っている状態
女性が子供を産むと言うことは生命の神秘であり、非常に尊い行為であることに間違いありません。親から子へ、子から孫へと生命のバトンを受け渡していくことは、自分を生んでくれた両親への感謝の証でもあるのです。子供が生まれると、家族や親戚中が幸せな気分に待たされます。人間の人生において子供御誕生ほど喜ばしいことはこれ以上ないといえるでしょう。
しかし出産した後の女性の多くは、無事に子供が生まれた後、自分の変わり果てたスタイルや姿にショックを受けるものです。そして、妊娠や出産によってムッチリしてしまった体をひきしめ、一刻も早く元の体型に戻したいと悩んでいます。
出産直後の身体は非常にデリケートなため、痔や抜け毛、目の疲れ、便秘や産後うつ病などが発症しやすく、産後の体調不良に悩む人も少なくありません。また出産直後は赤ちゃんのお世話が始まって間もなくであり、特に始めて育児をする方などはかなりのストレスになるかもしれません。
このような時に無理にダイエットをしようとするとどうなるでしょうか。
ホルモンバランスが悪化して抜け毛がさらに進んだり、髪や肌がボロボロになったりといった副作用が出てくる可能性が高いでしょう。
もちろん産後太ってしまいどうしても早く痩せたいという気持ちは理解できます。
しかし、出産後1ヶ月は体調の回復を優先しましょう。
1ヶ月間は体重は現状維持を目指すぐらいの軽い気持ちで育児に専念し、赤ちゃんのための栄養はしっかり取ることが大切です。
授乳を行っている間は特に大豆製品や野菜、海草を多く取り入れることを意識し、パンよりはご飯、肉よりは魚を食べるよう心がけるとなお良いです。また、忙しいからと欠食すると、母乳に影響してしまいます。3食は必ず食べるようにしましょう。
産後6ヶ月程をめどにゆっくり痩せていこう
産後1ヶ月〜1ヶ月半ぐらいが経過して体調が序々に回復してきたらいよいよ産後ダイエットの開始です。
ここで注意点は、産後の体にかかる負担には個人差があるため、全ての人がこの時期から取り組むのがよいわけではありません。自分の体調を第一に考え、安定してから行うことが重要です。
また、産後ダイエットに最も適している期間は産後6ヶ月以内といわれています。6ヶ月以上経ったら痩せることができなくなる訳ではありませんが、産後6ヶ月を一つの目標としてダイエットしていくとよいでしょう。
大切なことは短期間で大きく痩せようとは思わないことです。
産後1か月が経っているとはいえまだまだ妊娠前の健康な身体にはほど遠い状態には変わりありません。あくまで自分の身体を第一に考えてください。
産後ダイエットの成果も人によって様々です。人によっては授乳しているだけで体重が元に戻るという人もいます。母乳は1日に600~800kcalを消費します。これは、ウォーキングなら2時間、ジョギングだと80分、水泳は60分、縄跳びを40分行った時と同じだけの消費量に値します。
これだけ多くのカロリーを赤ちゃんに与えているため、授乳中の母体はお腹が減りやすく、喉も乾きやすいのです。
なかなか成果がでないという方も焦らず、長い目で序々に体重を落としていくという考え方が大切です。