酵素の種類と働き
酵素とは
酵素はタンパク質の一種であり、自然界にも体内にも、もともと存在している物質です。自然界には25000種の酵素が存在していると言われ、体内には約3000種の酵素が働いていると言われています。
私たち生命が生きていく中で酵素はなくてはならない存在です。
私たちが毎日行っている食べ物の消化、吸収、燃焼、排泄などが正常に出来るのは酵素のおかげです。
酵素は身体の中で作られる体内酵素と食べ物などから取り入れる体外酵素があります。そして、体内酵素は消化酵素と代謝酵素に分けられます。
消化酵素や代謝酵素などの体内酵素量は20歳前後をピークに減少していきます。そして、30代後半にはほとんどの人が酵素不足となってしまいます。
年齢や遺伝によって個人差はありますが、人によって毎日作り出すことのできる酵素には限界があります。よって、年をとればとるほど、食べ物によって酵素を外部から補充してあげる必要があるのです。
消化酵素と代謝酵素
酵素の働きとしては、栄養素の消化、分解や吸収があげられます。
まず食べ物を消化する時に必要なのが消化酵素です。
例えば、でんぷんを分解するのが唾液に含まれるアミラーゼ、タンパク質を分解するのが胃液やすい液に含まれるプロテアーゼ、脂肪を分解するのがすい液や腸液に含まれるリパーゼです。これら消化酵素によって栄養素が分解され体のエネルギーとして吸収されるのです。
身体の中に蓄積されたエネルギーを元に、身体中の各細胞を作ったり、肌の新陳代謝の促進、免疫力の向上、老廃物の排出、菌の撃退などを行ってくれるのが代謝酵素です。
人の身体はこの代謝酵素によって健康に保たれているといっても良いのです。
先ほども述べたように人が作り出せる酵素には限度があります。よって、消化活動が活発になって消化酵素が沢山必要となれば代謝酵素の生産量が減少するため、肌荒れや病気の原因となります。
一方、風邪等をひいてしまい代謝酵素が多く必要になれば、消化酵素に回せる分が減って食欲の低下などにつながっているのではないかといわれています。
食物酵素で外から酵素を補充
消化酵素や代謝酵素の消費を抑えるためには外から酵素を取り入れることが重要になってきます。それが体外酵素である食物酵素です。
生野菜、果物、発酵食品などに多く含まれる食物酵素は、体外から酵素を補充し、消化酵素の余計な消費を抑制してくれます。
消化酵素の抑制によって代謝酵素の生成に回せる分が増えるので、結果的に健康な身体を維持することができるのです。
健康に対する興味や関心はいつの時代でも変わることがありません。我が国は超高齢化社会へ突き進んでいますので、より健康対して積極的、かつ貪欲な動きが加速するものと推察されています。
健康に一番大切なことは継続的な取り組みです。健康のために酵素を活用していくことは継続性の面でも注目されています。また、もともと自然界に存在する物質の接種なので、決してリスクの高い行為でもありません。
これらの効果や効用が報告、発表されているので、酵素を用いたダイエット法やドリンク、サプリメントなどが色々と開発されてきているのです。